有機農業とは?

有機農業とは、環境に配慮した「環境保全型農業」の中でも、化学肥料や化学合成農薬を使わず、環境への負荷をできる限り減らした農業です。

環境保全型農業で作られる農産物の概念図

環境保全型農作物の概念図

有機農業について簡単に説明した動画をご用意しました。
下の画像をクリックすると動画がご覧いただけます。

山形県が取り組む環境保全型農業PR動画イメージ山形県が取り組む環境保全型農業 概要版
有機農業説明動画イメージ有機農業とは?

「やまがたエコ農産物ライフ スタートガイドブック(完全保存版)」

山形県の環境保全型農業の取組みや、その農産物(エコ農産物)について、わかりやすく紹介したパンフレット「やまがたエコ農産物ライフ スタートガイドブック(完全保存版)」を作成しました。ぜひご覧ください。以下リンクからPDF形式のデータをダウンロードできます。

パンフレットイメージ

※ダウンロードできない場合は、リンクにカーソルを合わせ、右クリックからダウンロードしてください。

有機農業とは具体的にどんな農業なのか、代表的な栽培方法をご紹介します。

水田の画像

土づくり

土づくりにあたっては、堆肥や米ぬか等を圃場に施用して、作物が生育しやすい土の環境をつくります。地域の有機性資源を活用しており、循環型農業にも役立っています。

かもの泳ぐ水田の画像

かも農法(水稲)

水田でかもが泳いでいる姿を見たことはありませんか?
それは「かも農法」といって、有機栽培の水田で6月~7月上旬あたりに見られる光景で、主に「あいがも」が使われます。
かもは稲につく虫や雑草を食べてくれ、またフンは肥料となります。虫を食べる際に稲を突くことも刺激となり、元気な稲に育ちます。
また、水田の中を泳ぎまわることで土を混ぜ水が濁ることから光が遮られ、雑草の生育を抑えてくれます。
かもはこんなに大事な働きをしてくれているのですね。

紙マルチ作業の様子の画像紙マルチの拡大画像

紙マルチ

水田や畑に紙を敷き、そこに穴を開けて苗を植える栽培方法です。紙を敷くことで、日光が遮断され雑草の生育を抑え、また特に黒色紙マルチは、黒色が太陽熱の吸収を促し土壌を温め、土の保温保湿効果もあります。
紙マルチでの田植え後はしばらく田んぼに入ることができないため、風などではがれないように丁寧に作業を行う必要があります。
高コストなのが難点ですが、除草効果の信頼性は非常に高いとされています。

機械除草の様子の画像

機械除草(水稲)

専用の除草機械を使って、稲の間の雑草を取り除きます。苗がしっかり根付いてからでないと田んぼに機械を入れるのは難しいのですが、作業が遅れると雑草が大きく育ってしまうので、タイミングが重要になります。

チェーン除草作業の様子の画像チェーンの拡大画像

チェーン除草(水稲)

苗の上からチェーンを引っ張り、田んぼ全体の泥をかき混ぜることで、雑草を泥に埋めたり水面に浮かせたりして除草する技術です。普通の除草機では入れないほど早い時期(田植え三日後から一週間後)から始められるので、雑草が根を張る前に退治することができるのが特徴です。
チェーンはすだれ状になっていたり、その形状はさまざまなものが試行錯誤されています。

カブトエビの画像

カブトエビ除草

カブトエビは「田の草取り虫」と呼ばれ、水田の雑草を食べてくれるほか、泥を巻き上げて泳ぎ回るので水が濁って光が遮られ、雑草の生育を抑えてくれます。

有機JAS認定? 特別栽培って?

お店などで有機JAS認定や特別栽培のシールを見かけたことはありませんか?。
環境保全型農業で生産された農産物(エコ農産物)に関する制度やマークを紹介します。

有機農産物

有機JAS規格に基づき、堆肥等で土づくりを行い、化学肥料及び化学合成農薬を一切使用しないで生産された農産物のことをいいます。

有機JAS認定制度

有機JASマーク

有機農産物を生産する「生産行程管理者」を、農林水産省が認定した「登録認定機関」が認定する制度で、認定された事業者のみが「有機JASマーク」を付すことができます。有機JASマークがない農産物・農産物加工品に、「有機」や「オーガニック」という表示を行うことはできません。 詳しくは下記リンク先をご参照ください。

農林水産省

特別栽培農産物

「特別栽培農作物に係る表示ガイドライン(農林水産省)」(以下、「ガイドライン」という。)に基づき、化学合成農薬の使用回数及び化学肥料の窒素成分量が地域の慣行レベルの50%以下で生産された農産物。

例えば、山形を代表するお米「つや姫」は、栽培基準を原則有機栽培及び特別栽培に限定し、ブランド力を高めています。

特別栽培農産物認証制度

特別栽培農産物認証制度ロゴ鶴岡市特別栽培農産物認証制度ロゴ

ガイドラインに基づき農産物を生産している生産者や組織を第三者が確認して認証する制度。山形県では「公益財団法人やまがた農業支援センター」と「鶴岡市」が認証機関となっています。
上のマークは「公益財団法人やまがた農業支援センター」の認証マーク、下のマークは「鶴岡市」の認証マークで、それぞれの認証機関において審査し、適正と認められた場合に付すことができます。
詳しくは下記リンク先をご参照ください。

公益財団法人やまがた農業支援センター

山形県鶴岡市

エコファーマー認定制度

エコファーマーロゴ

「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律(平成11年10月施行)」に基づき、たい肥等による土づくりと化学肥料や化学合成農薬の使用を概ね2~3割低減することを一体的に行う農業生産方式の導入計画を作成した農業者を知事が認定する制度で、認定を受けた農業者を「エコファーマー」と言います。
「やまがたエコファーマーマーク」は、本県で認定を受けたエコファーマーが持続性の高い農業生産方式により生産した品目の包装資材等に表示することができるものです。
詳しくは下記リンク先をご参照ください。

やまがたアグリネット

水の張られた田に並ぶ稲の苗の画像
白く輝く精米された米粒の画像
黄金色のたわわに実った稲穂の画像
田んぼに息づくカエルの画像